「水張り」 をご存知でしょうか。
美術、デザイン関係の学校行った人ならほとんど知ってると思うんだけど、
木製パネルに水でしめらせた紙をピーンと張って乾かし、
水彩などの紙のゆがみを防ぐ方法です。
何もしないで水彩やってると、普通の紙だと
どうしても描いてるうちにふにゃふにゃになって、乾いたあとも凸凹でしょ。
この「水張り」をしてから絵を描くと、
描いてる途中も乾いたあとも紙がピーーーン☆としてて
出来上がりの見栄えがぜんぜん違うのです。
KORATERSも学生時代にはずいぶんやったものでした。
学校や予備校の授業が終わると、毎回 次の作品作りのための水張りをしてから帰って・・・
あれ?授業直前だったっけな?
忘れた。まあいいやそんなこと。
とにかく何百枚も張ったものです。
ところが学校を卒業するとそんなメンドクサイことはすっかりしなくなり、
もはや絵筆すらさわらなくなり、使うのはもっぱらパソコンのフォトショやイラレという
デジタルツールばかりの十数年が経過。
ここ最近になってアナログの表現が増えてきてからはようやく絵筆をにぎるようになったけど
描くのもイラストボードやキャンバスという贅沢ツールを使用。
はい、「水張り」なんて単語はこの
痴呆ぎみの頭から完全に消え去ってました。
ところが、こないだ突然、薄さ2mmという規定のある絵を描かねばならなくなったのれす!!!
時間の経過というのは恐ろしい。
あたしのコッテリした作風じゃ2mmのボードなんかに描いたってどうせゆがむよどうしよう!って一瞬本気で悩んだ。
そしてそのとき
あたしの細い細いシナプスが十数年ぶりに繋がったんです!
「水張り」という超基本メソッドに!!!でも当然ながら繋がったはいいけど、頭の中の消しゴムが肝心なところをところどころ
消してくれてるからね、そこはビバ☆インターネッツの時代ですよ!
「水張り」でググったら一発でステキ動画がヒットしました☆
それをさっと見て復習!道具をさっそく世界堂に買いに行って やってみましたよ!
十数年ぶりの「水張り」のご紹介です!
用意するものは 紙(タッチに合わせて選んでください) 木製パネル 水張りテープ 刷毛
1.まず、紙をパネルより1cmくらいはみだす大きさで切ります。
テープで留めちゃうので切り口をきれいに切らなくても大丈夫。
2.紙に刷毛で水をしみこませるようにまんべんなく、まんべんなーくタテヨコナナ〜メと塗っていきます。ほんとはもっと幅広のはけがいいです。(ケチって買わなかったの)
何者かが水を飲みにやってきましたね・・・テーブルの上から追い払いましょう。
3.たっぶり塗ったらしみこませてる間に水張りテープを四辺の大きさより少し長めに切ります。
4.紙がびちょびちょしなくなり、いいかんじに吸ってきたら濡らした面を下にしてパネルの中央にのせます。乾きすぎてもびちょびちょすぎてもダメです。
しっとりです!
5.長辺から留めていきます。テープを濡らして紙に貼り、手のひらででパネルの上をしごくように押さえつけながらテープを貼ります。この時、紙に折り目をつけてからテープを貼ると、位置がずれなくていいです。だいたい折り目から2mmくらいずらして貼るときれいです。はじっこは折り畳んでください。
テープを押さえる順番は辺に対して 真ん中→はじっこ→はじっこ→そのまた真ん中 です。
6.対角の長辺もおなじようにひっぱりながら、しごきながら貼っていきます。
7.短辺も同じように貼ります。 乾いたら 完成です!
っ・・・てね、出来上がりが雑っ!確実にヘタクソになっとる!!!
(はしっこにご注目ください)
でも一応紙はピーンと貼れたからま、いっか。
これに絵を描いて、描き終わったらカッターで切り取ってください。
ピンとした絵になりますよ〜☆ ていうかイマイチ伝わらないよね・・・
最初に見た動画貼っとく〜〜〜・・・・
★水張りの仕方